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卵子の質をどのようにしてあげていくか
(自宅でできる卵子に向けてのセルフケア)

卵子の質を上げていくことに対してどう考えていくのか

はじめに、皆さんが当院でお願いされることとして、大きく分けては二つになります。

①卵巣で質の良い卵子が育つためにできること

②子宮内膜の血流をよくしてふっくらと厚くしていくこと

そして以下のプロセスが全て順調に進む必要があります。

排卵がある→排卵された卵が卵管へ入る→受精する→分割する→子宮へ着床→胎児に必要な酸素、栄養分が届き成長する→出産

このページでは卵子の質をどのようにしてあげていくのかの一例をご紹介していきたいと思います。

月経がはじまった日を1日目とし終わった日までが月経期、それから10日くらいをまでを卵胞期といい、排卵までに必要な時期を指します。年齢とともにどんどん数が減っていく卵子、しかもそれを増やす方法はありません。ですので大事に使っていかなければなりません。

そして、成熟した卵胞は月経がはじまって2週間くらいには、卵巣から卵子が腹腔内に飛び出します。これを排卵といいます。そして、卵管の先端にある卵管采から吸い上げられ卵管を通り子宮へと運ばれます。この吸い上げることがうまくいかない現象がピックアップ障害といわれ、また感染症などで卵管が閉塞することで卵子が通れないと子宮までたどり着くことができません。

それだけの問題を抱えながらようやく子宮までたどり着くことになります。その後、子宮内で黄体細胞と変化し、黄体からホルモンが出て高温期を維持することになります。妊娠すれば黄体は存続しますし、月経が来ると退化していきます。

妊娠がこのまま持続していくためには卵子の質が良くないと途中で脱落することになるので、いかに卵子の質をあげとかなければいけないかがわかるかと思います。

卵子の質をどうやって調べていくのか

★卵子の質をはかる検査といわれる「AMH」について

・AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは発育過程にある前胞状卵胞から分泌されるホルモン。AMHと発育卵胞の数は相関するため、残存する卵胞の数を推定し卵巣年齢として推定できる。いつでも測れる卵巣予備能を正確に表すマーカー。(FSHも卵巣能を測れるが、月経中に限定され周期によってばらつきもある。前周期のピルにも影響を受ける。)

・卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫を含む)の手術はAMHを下げる可能性がある。

・AMHが極端に低い場合でも妊娠・出産できる可能性はある。AMHが低いことで卵子回収率は減るが、受精率・正常分割・胚盤胞凍結率・妊娠率には影響はない。つまり、AMHが低くても年齢相応の卵子はできている。

・AMHの減るスピードに関して。若い人やAMHが高い人ほど減少幅が大きくなる。年齢が高くなると減少幅は小さくなる。

・AMHを上げることに関しては基本的には難しいが、DHEA補充によりAMHを上げることもできるという報告あり。特に38歳未満では卵子の質を上げて妊娠率を高められるとのこと。このあたりは日常生活を注意することでDHEAが放出するようにストレスの少ないリズムの良い生活が望まれています。

 

卵子に対するセルフケア5つの方法

このページでは具体的にどのようなセルフケアをおこなっていくのが良いかを書いていこうと思います。

  • 食事について
  • 睡眠・呼吸について
  • 運動について
  • ストレスとリラックスについて
  • 冷え性と入浴について

食事について

バランスよく3食食べれていますか?

【食事】穀類、肉や魚介類、豆類、野菜など偏らずに摂ることが基本です。割合の目安は炭水化物が 30%、タンパク質が 40%、残りの 30%を野菜その他で撮ると良いでしょう。

最近は「高タンパク質、低糖質、良質の脂質」という言葉をよく目にすると思います。

タンパク質は健やかな身体作りに欠かせません。つまり卵子を良質にすることに直結します。

炭水化物はエネルギー源ですが、現代人は取りすぎ傾向にあります。食事で摂ることにはあまり神経質にならなくてもいいと思いますが、気をつけたいのはお菓子やフルーツ、ジュースの摂りすぎです。

「毎日間食」の方は食生活を見直しましょう。間食は日を決めて、楽しみにして摂るようにしましょう。脂質は身体によくないのでは?と思われるかもしれませんが、各性ホルモンの原料となります。また、子宮で育つ胎児の主なエネルギー源は炭水化物より脂質(中鎖脂肪酸)だと言われています。摂りすぎは禁物ですが、きちんと普段の食事で摂取する必要があります。

オメガ 3 脂肪酸の油、特に血中エストロゲンの量を調節するといわれるリグナンを含むアマニ油は 1 日にスプーン1杯ほど摂ることをおすすめします。その他では、鉄分、ビタミン類をチェックしておきましょう。

鉄分は月経のある女性は普段から不足しがちです。身体の中の鉄分は、約 70%が血液中の赤血球と結合して酸素を全身に届ける働きをします。不足するとひとつひとつの細胞が酸素不足となり、貧血、そして卵子の質を低下させます。積極的に摂るように心がけましょう。特にタンパク質と結合している「へム鉄」は効率よく卵子の質を上げることが期待されます。

ビタミン類は健やかな身体作りに必要です。その中でも胎児の神経、脳の発達に欠かせないと言われる葉酸は、妊活中から積極的に摂りましょう。その際、葉酸の働きを活性化するビタミン B12 を一緒に摂ると良いです。

以下にビタミン類のまとめを記しておきますので参考にしてみてください。

葉酸:牛・豚・鶏レバー、菜の花、春菊、小松菜、ブロッコリー、ほうれん草など

ビタミン A:牛・豚・鶏レバー、うなぎ、銀だら、ホタルイカ、アナゴ、カボチャ、卵黄、ほうれん草、春菊など

ビタミン D:卵子の栄養になる。免疫作用の調整。子宮内環境を整える。干しいたけ、キクラゲ、紅鮭、ウナギ、イワシなど

ビタミン B12:牛・豚・鶏レバー、アサリ、赤貝、ホタテ貝柱、イクラなど

ビタミン B 群:食べたものをエネルギーに換える代謝ビタミン。牛・豚レバー、赤身部位、カツオ、ウナギ、マグロ、さんま、さば、鮭、ブリなど

ビタミン C:ストレスや老化から身体を守る抗酸化作用。ゴーヤー、モロヘイヤ、赤・黄パプリカ、バナナ、キウイなど

また、栄養補給というのが勿論食事では大事な役目ではあるのですが、最近は女性の中で極度のダイエットや糖質制限をしている方が多くなっております。実は妊娠にはある程度の脂肪が必要であることが言われております。性ホルモンはコレステロールからできていますし、脂肪組織からも食欲を抑えるものだけでなく性ホルモンを放出する命令も出ているのです。スポーツ選手の中で生理が止まってという悩みがある方の多くにはストイックな生活習慣が影響されているともいわれています。これらのことから考えても糖質や脂質もふまえてのバランスの良い食事が大事だといわれております。

睡眠・呼吸について

起床時に疲れは残っていませんか?

【睡眠】1 日の疲れは睡眠で回復するようにしましょう。できるだけ夜 11時頃には寝ることをおすすめします。睡眠中は成長ホルモンが分泌されます。これにより肉体、各臓器の疲れをとり、低下した免疫力が回復されるのです。

また質の良い卵子を作るためにはエストロゲンがしっかり出ていることが大事になります。このエストロゲンは低温期の時に活性化することから寝る何時間前にお風呂に入り体温を上げ、そこから体温が低下していき睡魔が襲うという流れになることで分泌が増えて卵子が成熟できます。

【呼吸】呼吸なら普通にしてるよと思われるかもしれません。けれど、ポイントは「深い呼吸」です。身体の隅々まで酸素がしっかりと届くように気持ちよく深呼吸することを生活の中に取り入れてください。毛細血管レベルでの血流が良くなっていくことで細胞内の新陳代謝が良くなります。

 

運動について

日々、忙しく運動不足になっていませんか?

【運動】気持ちよく全身を動かすことは代謝を上げ、アンチエイジングにつながります。血行が良くなることで、卵巣機能も向上します。妊娠を維持し、出産に臨む健やかな身体を作ることで受精、着床の可能性を高くします。

ヘトヘトになるような過度な運動ではなく、十分な酸素を取り入れ、気持ちいい汗をかくのを目安にウォーキング、ヨガ、ストレッチ、家の掃除など行うといいです。

 

ストレスとリラックスについて

自分だけの時間はありますか?

【ストレス】もう一つ気をつけたいのがストレスをためないことです。

仕事や家事の段取りなどの時間的ストレス、人間関係、暑さ寒さや湿気などの気象条件も身体にとってストレスになります。小さなストレスの積み重ねも、大きな悩みとなるストレスと同様に心身の健やかさを低下させます。

ストレスのかかった状態は呼吸が浅くなり、胃腸を弱め、性ホルモンの分泌を低下させます。また血流が悪くなってしまいますので、当然卵子や子宮環境も低下します。やけ食い以外で自分なりのストレス発散法を見つけておいて、早めに対処する習慣をみつけましょう。

特に大事なのは排卵前後になります。ストレスが多すぎたり、逆にリラックスが上手にできなかったりすると相対的に脳のストレスがかかる状態が長くなることで、視床下部からの排卵などを促す指令ができなかったり、神経伝達物質も上手に作れないことで、脳の指令が鈍ったりするので、ストレス管理は思っているより大事なんです。

冷えと入浴の関係

シャワーだけではありませんか?

【冷えにご注意を】ご存知のように冷えは血流を悪くします。身体を冷やさないこと、特に下腹部、足部の冷えに注意しましょう。

血流を悪くする原因は、気温、湿気、運動不足、栄養不足などがあげられますが、普段の服装もあります。薄着、締め付けの強い衣類は避けましょう。

冷えの状態にならないことが大切ですが、もともと冷え性の方や冷えてしまった時は、お腹が温まるまでゆっくりお風呂につかることをまずお勧めします。半身浴や足湯でも効果のある方は取り入れてください。また、温かい胃腸に負担の少ない食事、睡眠を充分にとることで、身体を温め早く回復するように心掛けてください。

それでも何をすればいいかわからないなら

院長の岩崎です。
あなたのお悩みを解決します!​

当院では、不妊鍼灸において、卵子の質を上げることが、一番のポイントだと思っています。最近では、加齢とともに避けることのできない染色体や遺伝子の異常、ミトコンドリア機能の低下などから卵子の老化ということが、よく言われるようになりました。卵子のアンチエイジングともいわれたりしていますね。

卵子は、すでに生まれた時から一生分の卵子が卵巣の中にすでに用意されています。つまりその後、減ることはあっても増えることはありません。ですので、年々不妊で悩むカップルがどんどん増えていくことからも、なるべくはやめにAMHを調べたり、妊活に励むことも必要だったりしております。

数は増えることはないですが、卵子の質を上げる方法はあります。卵子というのは、卵胞という袋の中で育ちます。卵胞の中には、卵子の他に顆粒膜細胞があり、この細胞から血液を介して栄養やホルモンが卵子に届くことになります。

ですから、鍼灸治療によって骨盤内の血流を改善していくことで、卵子の正常な発育や成熟がされますので、骨盤内の血のめぐりを良くすることが重要とされております。

鍼灸治療は意外に科学的であり、卵巣や子宮に働きかけるツボもその周囲の血流が上がるなどが科学的に解明もされておりますし、生理周期が整ったりなどしてでもわかることがあります。もちろん卵子の質をよくする技術があるので必要がある方には毎回行っていくポイントではあります。

病院での治療、鍼灸院での治療、それについでの3つ目の治療がセルフケアになります。この3つ目のセルフケアが軽視されているのではと感じています。

他の鍼灸院の違いとして当院では、科学的な鍼灸治療の経験値と、不妊治療の知識の豊富さと、それぞれのかたにあわせたセルフケアの指導にあると思います。

ぜひ何をしていいのかわからない時はご相談ください。

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